【今更ビジネスマナー】「御中」と「様」の違いと使い分け方

【今更ビジネスマナー】「御中」と「様」の違いと使い分け方

フリーランサーの井上です。僕は元々、サラリーマンを経て今のフリーランス人生に行きついてます。
ビジネスマンになり、封書やメール等でお客様・クライアント様に連絡を取る事ってよくありまよね?
今更ビジネスマナーとして「御中」と「」に違いと使い分け方を説明したいと思います。
ド忘れやこれから新社会人・新米フリーランサーの方の力になれれば幸いです。

御中(おんちゅう)と様(さま)は、何を指してるの?

まずは、宛名マナーとして【敬称】を覚えてもらいたい

敬称(けいしょう)とは、

話者が相手や第三者に対して敬意、尊敬の念を込めて用いられる名前や肩書きの後ろに付ける接尾語、またはその語自体で相手や第三者を表現する代名詞である。後者の場合は、職名などで、一つの名詞としての機能を持っていて、独立して用いられる。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia) 敬称

簡単に言うと「○○君」や「○○さん」と指す言葉です。
そして、大切なことは「御中」や「」は、相手に対して敬意や尊敬を示す・表す敬称です。
他には、「先生」とか「殿」「」とか。
ここは普段使っていると思うので問題ないと思いますので、頭の片隅に置いておいてください。
まさか、上司に対して「○○ちゃん」なんて呼んでないですよね?

御中とは?様とは?

では、【御中】とは、何を指しているのか??
御中は組織・グループ・団体を指します。
つまり、複数人いる。もしくは、いるであろう時に使用します。

そして、「」はもちろん個人を指します。

例題として、
「株式会社○○ 営業部 御中」
と使います。

間違いは、
「株式会社○○ 営業部 山田太郎 御中」
は、駄目!
山田太郎さんは、個人です。

山田太郎さんに封書やメールを送りたい時は、
「株式会社○○ 営業部 山田太郎 様」
と記載する。

「二重敬語」への注意

ありがたい気持ちや見栄で知ってますよ♪感覚で【二重敬語】をしているかもしれませんよ?

二重敬語(にじゅうけいご)とは、

同じ種類の敬語を重複して使用することであり、具体的には「尊敬語+尊敬語」、または「謙譲語+謙譲語」の構造のことを指します。 その一例として、食品の説明書きなどでよく目にする「お召し上がりください」は、尊敬語の動詞「召し上がる」に尊敬の敬語表現「お〜ください」が接合していますので、明らかな二重敬語です。

敬語.例文.jp 〜失礼になる敬語・間違えやすい敬語〜
よくある二重敬語の例文と正しい敬語の例文

よく間違える例は
「株式会社○○ 営業部 御中 山田太郎 様」
御中と様は上記の「敬語」+「敬語」なので×。

他には、
「お客様 各位様」
実は、「各位」も敬称なので、これも「敬称」+「敬称」にあたり、二重敬語です。
更に「お客様」って言っちゃってるし。「敬称」+「敬称」+「敬称」となり、三十敬語です。
そして、各位とは「皆様」と言う意味もあるので仮に
「関係者 各位」
は、避けた方が良いかもしれません。

尊意や謙遜心を持つことは大切ですが、やり方を間違えると失礼になっているかも。

肩書・役職は名前の前

役職や肩書を記入する場合には、
「株式会社○○ 営業部 課長 山田太郎 様」
と言うように、名前の前に記載する。

分からなければシンプルに書け

色々とビジネスマナーは暗黙の了解で存在します。
宛名マナーの場合、分からなければ名刺通り【シンプル】に記載すれば可能な限り失礼は、ないかと思います。

つまり、
「株式会社○○ 山田太郎 様」
↑が、確実。
同姓同名の方が同じ会社にいる可能性の方が低いです。

「株式会社○○ 御中」
↑は、流石に失礼かも。

もちろん、大人なので分かっている場合には、ちゃんと記載しなくてはいけませんが、シンプルが一番失礼がないかと思います。

まとめ

つまり、個人宛に送るときは「様」で、組織や複数人いる場合には「御中」で記載し送る。
と、言う事です。

余談ですが、僕が新社会人の時に
「○○株式会社 営業部 御中 ○○ 様 宛」
と記載し送ろうとしていたら当時の上司の方に

「お前は、人を指すときに○○君君。と言うのか?」

と言われたことを思い出しながらメールや封書作りをしています。
当時、恥ずかしかったですが怒られてよかった。と、思います。

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