SNSでの義理「いいね!」(承認欲求)を追いかけるより顧客価値を高めよう【コンサルティング】

SNSでの義理「いいね!」(承認欲求)を追いかけるより顧客価値を高めよう【コンサルティング】

Webクリエイターの井上( @Kouki_Inoue0411 )です。

昨今では、SNSの普及により様々な情報発信の媒体や場所などが完備され、誰でも簡単に手軽に情報発信をしています。
その中で「いいね!」欲しさに過激なことを行ったり時には“ウソ”の情報を発信したりと、情報過度な時代の真っ只中にいます。

個人での情報発信では、好きなように情報を発信してこの「いいね!」を沢山もらい自己満足(承認欲求)を満たしていく事を誰も何も言いませんが、これがビジネスに変わると当然の如く、自己満足では話にならなくなってきます。

「いいね!」(承認欲求)の価値

「いいね!」を貰うことは、何も悪い事ではありませんが、過度なことをしてこの承認欲求を満たす行いは決して正しいとは言えません。

アルゼンチンのとある街にクジラが浜に打ち上げられた事件がありました。
その時に、クジラを写真にとってSNSで上げて拡散しこの「いいね!」欲しさに沢山の方が浜に押し寄せたそうです。

そして、海洋保護の業者が来ましたが人の群れでクジラの救助が遅れ、クジラはそのまま死んだそうです。

この話を聞いて、

「業者が、早く来なかったから悪いんだ」

「クジラを殺した業者をSNSに上げて「いいね!」を貰おう」

などと思った方は、高確率で度が行き過ぎる可能性がある方です。
今後のSNS生活には気を付けてください。

本当に悪いのは、

自分の事しか考えれず「いいね!」が欲しいあまり、この業者を通さなかったそこに居た“すべての人々”です。

誰かのせいではなく、そこいてクジラを助ける為の何のアクションも出来ずに居た、すべての人たちのせいです。

このクジラの投稿の「いいね!」の“価値”はどのくらいですか?
100「いいね!」付いたからすごい投稿でしょうか?
1,000「いいね!」付いたからバズった!俺(私)すごい!

人それぞれ個人差はありますが、僕個人的な主観では【無価値】です。
僕は「いいね!」を押すことはまず、ありません。
仮に押したとしても、バックボーンを知れば「いいね!」は取り消します。

承認欲求とは

アブラハム・マズロー(心理学者)は、ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区に生まれる。
人間の欲求の階層(マズローの欲求のピラミッド)を主張した事でよく知られている。

人間は他者を認識する能力を身につけ、社会生活を営んでいくうちに、「誰かから認められたい」という感情を抱くようになる場合が多い。

この感情の総称を承認欲求という。承認欲求は努力へのモチベーションになるが、強すぎるとお金・地位ばかりを追いかけて幸せになれない。

他者承認と自己承認
承認欲求は承認されたい対象によって、おおむね2つのタイプに大別される。
ひとつは他人から認められたいという欲求であり、もうひとつは自分の存在が理想とする自己像と重なるか、あるいはもっと単純に今の自分に満足しているか、という基準で自分自身を判断することである。
前者を他者承認と呼び、後者を自己承認と呼ぶ。

劣等感の強い人間や、情緒不安定な人間は自己承認が困難だったり、あるいはその反対に過大な自己評価をしがちであることは、よく知られている事実である。
また、思い込みが強い人間や被害妄想に囚われている人間の中には、幻想の他者を造り出してしまうために、自分が他者承認の問題であると思っていても、実際には自己承認の問題であるという錯誤がしばしば発生する。

Wikipedia 承認欲求

“個人”が考える「いいね!」の価値

少し視点を変えて貴方自身が「いいね!」を押す時ってどんな時ですか??

  • 友達・知人が【何か】投稿していたから(義理「いいね!」)
  • 自分の好きな有名人(著名人・インフルエンサー)の方が投稿したから
  • 自分の好きな分野のことで新しい動きがあったから
  • 自分にとって有益・有意義なこと(目新しい事や神技等)

貴方にとって一番価値のある「いいね!」は、どれでしょう。
反対に一番必要のない「いいね!」はどれでしょう。

当然、個人差や環境や価値観の違いで

「どれも大切だ!」

「この情報を知れる事が、SNSの醍醐味でしょ?」

と様々な思いや利用価値があると思います。
個人の場合では、楽しんでSNSを利用されているのであれば何の問題もないかと思います。

“ビジネス”での「いいね!」の価値

ビジネスシーンでなぜ、「いいね!」が欲しいのでしょう?
それは自社製品やサービス等を拡散し認知して貰い、成約(CV)に繋げる為です。
このゴールを達成するために【友達・知人が【何か】投稿していたから(義理「いいね!」)】の「いいね!」は必要でしょうか?

少なからず不必要ではありません。
この世界には「サクラ」と呼ばれる方々居ますし、数字だけしか見ない人にとっては「いいね!」の数やフォロワー数は限りなく大切なモノなので必要です。

数字だけしか見ない人の成約率は、どの位でしょうか?
例えば、

POINT

10,000人のフォロワーさんがいてレビュー紹介して成約(CV)は1件=成約率は0.0001%です。

10人のフォロワーさんがいてレビュー紹介して成約(CV)は1件=成約率は10%です。

いくら、フォロワーさんを増やしたところで、行動して頂けない【数字上】のファンの価値は、低いと判断しかねません。
それよりも、たった一人の人が、自分のレビュー商品を毎回成約してくれる方が、顧客価値は高いはず。
ってか、高いんです。
次も買ってくれる見込みが出来るから。

つまり、ビジネスでの「いいね!」やフォロワー数はある程度は必要ですが、本当に大切なのは、自社の商品やサービス等を利用してくれるユーザーです。

お友達や知人・仲間内に自社の製品やサービスを知ってもらい、利用してもらうことを目標にしている方は少ないと思いますが、お友達や知人・仲間内で「いいね!」を押してもらっていることに自己満足感を高めて吉てしてはいませんでしょうか?

なので、数字は見た目です。
ビジネスなら成約率を高めなければ「いいね!」に価値は下がる一方です。

誰の(何の)為の情報発信か?

そもそも、誰に向けての情報発信なのでしょう?
それは、

不満や不安を抱えストレスを感じている方に向けて商品やサービスを利用して頂く為の情報発信

です。
多くの方が、主観での情報発信になっていますが、その情報を見てくれる方はそのような方でしょうか?

主観の情報発信を見て頂きどの様な方が、利用してくれますか?
仲間内でワイワイやっている情報発信は、誰の不満や不安などを解消できるのでしょうか。

ターゲット決めて、その人の為に情報を発信するからその情報に価値が生まれ、その情報で不満や不安といったストレスを解消できたから情報発信者が評価されるんです。

情報発信する理由は?

なぜ、ビジネスシーンで情報発信をするのでしょうか。

「トレンドで、皆がやっているから何と無くやってみよう」

「情報発信しとけば、やってる感があるでしょう」

曖昧な情報発信だから曖昧な成果しか生まれなんです。

ビジネスなので、ゴールが必要です。
ゴールが無いのなら、なぜそこへ向かうのですか?
皆が向かっているから?

だからあなたのビジネスは、成功しないんです。

義理「いいね!」の価値は最初だけ

個人での義理で押してくれる「いいね!」は、【友達】なので必要かと思いますが、ビジネスでの義理「いいね!」は、“お友達ごっこ”になっています。
少なからず、利益・利潤を出さなければ義理で貰った「いいね!」すら無意味になってしまいます。

例えば、保険の仕事で家族や知人に契約をしてもらうは最後と言います。
それは、契約が取れずにノルマが達成できずに苦しい立場に追いやられるからです。
情報発信の場も似た様なもので、最初に知人等にお願いし盛り上がっている感じを出しても、内容がお粗末なら、“外部”の新規ユーザーはつきません。
※元来、情報発信とは外部のユーザーに向けて発信することを目的としていますが。

つまり、先に知人や仲間内で構成してしまうと、本来ある伸びしろがなくなってしまう可能性があります。

【0→1】にすることは、
【1→100】にすることより難しい

なので、【0→1】に出来る事を知り、そのスキルを付けなければ、どうして「いいね!」の数が伸びないのかは分かりません。
逆に、この方法を知れば伸びしろは無限大です。

まとめ

どんなにマーケティングをしても、ブランディングをして見せ方を考えてもユーザーが、その情報に有益だと有意義だと感じない限り、価値は低いままです。
逆を言うと、狙っていないことが【バズる】可能性は十分にあります。

なので、義理でいただくビジネスでの「いいね!」の価値は、最初だけでその後は新規ユーザーや成約率が上がらないのであれば何かが間違えています。
「いいね!」の数ばかり気にしていて本来のビジネスから逸脱しているのなら改め、考えるべきです。

本当に大切なのは、ユーザーが有益な情報だと思い自社の商品・サービスを購入していただくこと。
つまり、「顧客価値」上げていかなくてはビジネスとしてのSNS戦略は失敗する可能性があります。

価値を“カタチ”に、発信する“チカラ”に

CTA-IMAGE ライティング委託やブログサイト制作・ウェブサイト制作など委託制作のご依頼を受け付けています。 さらに、動画制作も行っています。