“マルチタスク”より“シングルタスク”で一点集中して作業した方が効率がいい理由【コンサルティング】
Web・動画クリエイターの井上( @Kouki_Inoue0411 )です。
作業や何かを行う時「一石二鳥」と思い、別のことを同時進行に事を起こしていることはないでしょうか。
その方が早いし、出来ている気がすると思いますが、実は科学的には“一つのことを集中して行った方が効率がいい”との報告もあります。
今のやり方では、「二兎を追う者は一兎をも得ず」になっている可能性があります。
“マルチタスク”より“シングルタスク”
マルチタスクよりシングルタスクの方が、科学的には生産性があります。
— 井上 光貴@黄昏のフリーランサー (@Kouki_Inoue0411) June 28, 2019
人間の集中力を分散するより一点集中の方が生産性は、10倍です。
集客もビジネスも一緒で、最初から多様性にするのは良いけど、まずは一つ一貫して集中して行い、成果が出たモノを広げていった方が効率的。
一貫性と関連性。 https://t.co/8Msxl6HSTg
マルチタスクとは、さまざまなタスクに対応して『常に気が散っている』状態であり、実際には役に立っていない。一つの作業に集中するシングルタスクは『結局、何もできなかった』という日をなくすものであり、マルチタスクをやめた瞬間、生産性は10倍になる
引用 : 書籍『SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』
ダイヤモンド社
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「あれとこれを同時にやれば…」と思いがちですが、気が散って本来のパフォーマンスが出せないと言う事です。
人間の集中力の持続時間は【15分間】
年々低下の一途を辿っている人間の集中力は、一瞬で発揮できる最大集中力は【6秒】と言われています。
小鶴 誠(こづる まこと : 1922年12月17日 – 2003年6月2日 : 広島カープ 1953 – 1958) の名言(50本塁打を打った時に言った言葉)
「ボールが止まって見えた」
とは、最大に集中できていた時とインパクトシーンが、合致したときに感じた一瞬だったようです。
瞬間最大集中力と集中力持続時間は違い、人間の集中力が持つ時間(連続で作業し飽きるまでの時間)は、15分と言われています。
大学の授業が90分に設定されているように、集中力が持続する時間は90分が限界と言われていますが、90分間ずっと集中できるわけではありません。集中力の波は15分周期だと言われているのです。
引用 : diamond 「会議は1時間」という常識が生産性を下げる。会議は「15分×2=30分」が原則である。
同時進行やマルチタスクは、集中力を入れ直すのでパワーが必要になる
スタンフォード大学での実験で、計3日間かかる3つのプロジェクトを
- 1日に3つに分けて遂行するやり方
- 1日に1つ遂行するやり方
の場合、
【1日に3つに分けて遂行するやり方】の方は、納品までに間に合わず、反対に【1日に1つ遂行するやり方】の場合は、時間があり、確認作業まで出来たと言う結果になりました。
これは、【1日に3つに分けて遂行するやり方】の場合は、次のタスクに移る時に集中力を入れ直すので、その分の精神スイッチに移るパワーが要るからです。
反対に【1日に1つ遂行するやり方】の場合は、一点集中に出来る為、集中力の分散が行われずプロジェクト遂行がスムーズに行きました。
つまり、分割してプロジェクトを同時進行に物事を進めるよりも1つの事を一点集中して行った方が効率的で能動的で時間の短縮になる。
と言う結果が出ています。
“GAFA”も唱える「ファイナンス思考」
これは、“GAFA(ガーファ)”が唱えている「ファイナンス思考」に似た方法だとも言えます。
※GAFA(ガーファ)は、アメリカ合衆国に本拠を置く、Google、Amazon.com、Facebook、Apple Inc. の4つの主要IT企業の頭文字を取って総称する呼称です。
「ファイナンス思考」は単に会社が目先でより多くのお金を得ようとするための考え方ではなく、将来に稼ぐと期待できるお金の総額を最大化しようとする発想です。この点で、ファイナンス思考は、価値志向であり、長期志向、未来志向です。
引用 : diamond ビジネスに対する考え方のOSを「PL脳」から「ファイナンス思考」にアップデート!答えのない時代を生き抜く武器を手に入れよう
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“あれ”も“これ”もと考えると邪念が入る
例えば、スマートフォンのメモの機能を利用している人で、業務の確認でメモのアプリケーションを開き業務を確認する。
この行為と同時に「SNSも確認しよう」とすると、メモの確認+SNSの確認をしまいます。
スマートフォンを手に取り、2つの行動を行うと、その後の作業への集中力低下と再度の集中力のスイッチを入れるパワーが必要になるため、スマートフォンのメモのアプリを使用する時は、1つのアプリのみを使用するか、メモは手帳に書くと他のモノへの導線の誘導を回避できます。
つまり、【シングルタスク】にすることで“邪念”が入ってくることが少なく一点集中での作業を行えます。
アレクサンダー・グラハム・ベルの場合
話しは変わりますが、電話を作ったアレクサンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell、1847年3月3日 – 1922年8月2日は、スコットランド生まれの発明家で世界初の実用的電話の発明をした)は、電話を作ったが書斎に電話を置くことを強く嫌がり、自分で作った電話を撤去しました。
その理由は、「電話がかかって来て仕事に集中できない」からだったそうです。
電話の発明後は冗談で「なんで電話など作ってしまったんだろう」とよく言っていたそうです。
電話を生んだベル氏ですら、仕事の時間を遮(さえぎ)るモノを撤去し“シングルタスク”で生産性を上げていました。
今やっている仕事に全神経を集中しなさい。太陽光線も焦点に集めなければ、発火させることはできない。
引用 : アレクサンダー・グラハム・ベル
スティーブ・ジョブズの場合
あの有名なスティーブン・ポール・“スティーブ”・ジョブズ(Steven Paul “Steve” Jobs、1955年2月24日 – 2011年10月5日は、アメリカ合衆国の実業家、技術者、作家、教育者でアップル社の共同設立者の一人。)は、いつも同じ【黒のタートルネック】と【ジーンズ】で過ごしていたそうです。
それは、服を選ぶ時間がもったいないから(非効率的だから)と述べています。
スティーブ・ジョブズもマルチタスクよりシングルタスクを優先し効率的に論理的に作業をしてきた一人です。
さらに 「イノベーティブな製品づくり」というタスクに特化した経営者で営業やマーケティングを一段下に見た、唯イノベーション主義者でした。
あなたの時間は限られている。
だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。
ドグマ(教義、常識、既存の理論)にとらわれるな。
それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。
他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。
そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。
それはどういうわけか、あなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。
それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。
引用 : スティーブ・ジョブズ
講談社
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孫正義の場合
孫正義(そん まさよし、1957年8月11日- は、日本の実業家である。ソフトバンクグループの創業者として知られ、ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長やヤフー取締役、スプリント会長、アーム会長、アリババ取締役、福岡ソフトバンクホークス取締役などを務める。ソフトバンクグループの筆頭株主である。引用元 : Wikipedia)もシングルタスクで成功を収めた一人だと言われています。
カリフォルニア大学バークレー校に入学するため、睡眠時間以外は全て勉強にあてた様で、入学後は優秀な成績をおさめ卒業しました。
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まとめ
時間は有限です。
なので“シングルタスク”で大切な時間を使う仕事には特に一点集中し最高のパフォーマンスを出し、最高の結果が残るようにしていく工夫が必要です。
“マルチタスク”が、決していけない訳でなく、“マルチタスク”を行う場合は、【小さな成功を実感するため】に行うから“マルチタスク”は最高の効果を発揮します。
マルチ=沢山の・様々な事柄を同時平行に行い小さな成功を一度に経験すると自信が付くスピードが違います。
なので、作業や業務・仕事や思考などは“シングルタスク”で行うことで最高のパフォーマンスを発揮できます。
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